3日間に渡る屋久島縦走も今回の記事にて一旦終了します!
見所満載でとってもフォトジェニックな神秘の島「屋久島」
最後の見所は「苔むす森」と「白谷雲水峡」
前回記事はコチラ↓
屋久島縦走ルート3日目(2/2)
【3日目】屋久島縦走ルート 最終日 | |||
ログ地点 | ログ | 所要時間 | 通算時間 |
高塚小屋 | 6:15 | — | — |
縄文杉 | 6:30 | 15min | 15min |
ウィルソン株 | 8:50 | 140min | 155min (2h35m) |
辻峠 | 12:20 | 210min | 365min (6h05m) |
苔むす森 | 12:50 | 30min | 395min (6h35m) |
白谷山荘 | 13:00 | 10min | 405min (6h45m) |
白谷雲水峡 出口 | 15:20 | 140min | 545min (9h05m) |
ウィルソン株を過ぎた辺りから、早朝出発の日帰り登山組とガチ合いました。
今回は高塚小屋を6時出発でしたが、本来ならあと1時間早く出た方が賢明かも。
辻峠のトロッコ道をひたすら歩く!
トロッコ道に入ると、道は歩きやすくなる。
スタスタ歩けるね〜!なんて言いながら意気揚々と歩くも、あまりの道のりの長さにすぐに飽きてしまう(笑)
『この道っていつまで続くの〜!』って、そんなことばっか考えちゃうほど長い長い道のり。
トロッコ道が終わると、またもや山道が出てくる。
体力的に限界が近い僕にとってはマジで修行。
先ほどまでカラッと晴れていて視界良好だったのに、この辺りから急にガスってくる。
屋久島感があって好き。
心なしか苔たちも元気に見える。というか、実際生き生きとしている。
もうすぐ苔むす森が見える地点なんだけど、やっぱりこの辺りは霧が出る条件が揃っているのでしょう。苔たちが育つようになってる。
この辺りから、名もなき杉が巨大化してくる。
この木だって、後何年もすれば屋久杉認定されるかもしれない。
さぁ!待ちに待った「苔むす森」に到着!
屋久島のガイド本なんかを見ていると、縄文杉と並んで必ずと言っていいほど紹介されているのが、”まるでジブリの世界に入り込んだみたい”がキャッチコピーの「苔むす森」
ジャジャン!!!
実は、この景色は僕がこの屋久島に来て一番見たかったもの!
辺りはとても静まり返っていて、立ち込める靄の影響もあって、かなり神秘的な雰囲気!
もうたまんない!
ここで1時間くらい過ごせるほど気に入っちゃったポイントです。
苔むす森〜白谷雲水峡までは見所満載!
苔むす森から白谷雲水峡出口までの間にも、たくさんの見所があります。
巨大な屋久杉たちが集中しているんです。
もう目が慣れちゃって、その大きさに圧倒されることもなくなっちゃったけど、それでも屋久杉認定されている巨木は他の木々とは違う雰囲気を纏っている。
心残りは「三本足杉」を真下からのアングルから撮らなかったこと…。”あの”オバケみたいに見える写真を撮りたかったのに…。
白谷雲水峡はどこ!!?
たぶん、ここが白谷雲水峡なんでしょう…。という写真。
白谷雲水峡が明記されているのは、出口から目と鼻の先の川なんだけど、ガイドブックなんかで見ていたイメージはかけ離れた風景でした。
だから、おそらくこの途中ずっと続いていた川そのものが白谷雲水峡なんでしょうね。(ぜんぜん違ってたらホントすみません…)
これがそうだと知っていたらもっと力を入れて撮っていたことでしょう(笑)
山道も終わりを迎えて
道のりは、山道から次第に舗装された歩道になって来ます。
歩きやすくて、登山装備じゃなくても観光できる道になので、すれ違う人々がだんだん”街の人”に。
3日間風呂に入っていない僕らは『もしかして俺らって自分たちではわからないけど、相当臭いのかな?』って(笑)
だって、すれ違うメンズたちから、普段は感じないようなふんわり柔らかな柔軟剤の香りがするんですもの。
女性からならまだわかるけれど…。
あとがき:屋久島トレッキングを終えて
ランニングシューズと短パンで地元の山を登ってからわずか半年のトレッキング初心者が、九州最高峰「宮之浦岳」を登ることになるとは思ってもいませんでした。
ザックもトレッキングシューズも、シュラフもストックも、山道具と名の付くものは全てこの半年間で用意して、扱い方や基本的な歩き方も何も知らないままこんなところまで来てしまうとは、正直、自分でも驚いています。
同じく山未経験だった彼女も、自分で買ったヘッドライトを見て『人生でこんな買い物するとかウケる〜w』って(笑)
屋久島が楽しかったか?と聞かれれば、実はそんなことないです。キツかった思い出の方が先に来ます(笑)
だけど、屋久島には、屋久島でしか見れないものがあまりにも多い。
縄文杉にしても、苔むす森にしても、宮之浦岳にしても、彼らはただただそこにいるだけ。
僕ら人間は、自分の足で向かうしかない。
不動の世界遺産に立ち入らせていただいて、そして、拝ませていただく。
何十年も前の書籍に載っていた写真と、なんら変わらない姿を見せてくれる。
僕ら人間にとっては”一生”かけても余りある100年という時間。だけど、彼らからすればそんな100年なんて、ほんの僅かな時間なのかもしれない。
だから、森の空気はとても静かで、まるで時が止まったかのよう。
ゆっくりゆっくり流れる時間の中に身を置き、自分の時間や呼吸があまりにも早く感じる瞬間が何度もあった。
その度に『僕らは本当はここには居てはいけない存在なんだ』と、そう感じた。
そんな森に立ち入らせて頂いた有り難さと、これからもずっと変わらない森であってほしいという願いと、普段は考えないような思考にさせてくれる島が屋久島。
度々は行けないけれど、10年後にはまた行きたいと思わせてくれる島が屋久島。
ありがとう屋久島〜!