屋久島

【体験記】day2.1.1:屋久島縦走トレッキング|黒味岳登頂!

この記事は、一日目からの続きです。
過去記事はこちらからどうぞ。

【登山体験記】屋久島縦走ルート1日目|淀川登山口スタート遂に念願だった「屋久島トレッキング」を敢行! 2〜3ヶ月間の準備期間があったので、もうドキドキワクワクが止まらなかったれむ(‎@t...

淀川登山口のおいちゃんから、『2日目がキツいけど頑張ってね〜』と、気楽に言われたけど、これまでの登山経験の中でダントツきつかった2日目。

特に、黒味岳→栗生岳→宮之浦岳あたりの記憶が曖昧(笑)

淀川小屋で一夜を明かす。

屋久島入りを無事果たし、初日に淀川小屋まで辿り着いたトコトコメンバー。

やることないので19時就寝したのは良いものの、疲れて熟睡したせいか、0時くらいには目覚める。

すると、他メンバーの2人が何やら騒がしい。

僕は耳栓&アイマスクを装備しているので、周囲の状況が解りづらかったのだが、それでもなんとなくヘッドライトの灯りがチラチラして、ゴトゴトやってるのがわかる。

耳栓を片耳だけ外して、アイマスクをチラッと上げて、『どうした??』

kenji
kenji
ネズミ!ネズミ!!
れむ
れむ
え??まじ!!?
kenji
kenji
まじまじ!!

聞いてみると、ドライフードを食べた後のゴミを地ベタに置いていたので、その匂いを嗅ぎつけたネズミがビニール袋をカサカサと音を立てながら物色していたらしい。

なんとも気持ち悪い。

そして、後々知ったのだが、これは山小屋では常識のようで、ゴミは宙吊りにするなど、ネズミには手の届かない場所に保管しておく必要があるみたい。※これから山小屋に宿泊予定の方は気をつけてほしい。地ベタに置いていると100%来ます。

ひとまず、穴の空いたビニール袋を安全地帯に移し、もう一度就寝。(この時のネズミがトラウマでみんな眠れなかったらしい笑)

早朝4時起床!まだ外は暗い

淀川小屋で一夜を明かしたメンバーは、まだ暗いうちから荷物をまとめて小屋の外に出る。

まだ他の宿泊者は寝ているので、物音に気を使う。

薄っすらと空が明るくはなって来ているものの、肉眼では真っ暗。
ヘッドライトで辺りを照らしながら、朝食の準備を進める。

カフェオレとカロリーメイトで、エネルギーを摂るだけの食事。
でも、これでも食べないよりは良いし、むしろ食べておかないと2日目は持たない。

山中泊ルートでは、トイレ問題が重要なので、もよおしてはいなかったがとりあえずトイレIN。

やっぱり出ない。

ちなみに、トイレはポットン便所で、お世辞にも綺麗とは言えない。けれど、あるだけマシ。

女子は『怖い怖い!くさい!』を連呼(笑)

食べ物にもトイレにもハエが”たかる”けれど、そんなことは気にしていられない 。

早朝5:00 淀川小屋を出発!

淀川登山口のおいちゃんに『二日目が一番キツいからね〜!頑張ってね〜!』と聞いていたので、大型ザックを担いでいることも加味して、予定時刻を1時間以上早めたはずだったが、なんだかんだモタモタしてると時間が過ぎるのは早く、すでに30分遅れ。

2日目のルートはこんな感じ↓↓↓

【2日目】屋久島 縦走ルート(全2泊3日)
ログ地点ログ所要時間通算時間
淀川小屋5:00出発
小花之江河6:50110min110min
花之江河7:0010min120min
– 小休憩 –
(20分間)
7:2020min140min
黒味岳分岐7:4020min160min
黒味岳山頂
(1831m) 
8:0020min180min
(3h)
黒味岳
(山頂見物+下山)
8:4040min220min
(3h40m)
投石平9:3050min310min
(5h10m)
– ご飯休憩 –
(50分間)
10:2050min400min
(6h40m)
栗生岳11:4585min485min
(8h05m)
宮之浦岳
(1936m)
12:1025min510min
(8h30m)
平石13:4090min600min
(10h)
小高塚岳16:0525min625min
(10h25m)
高塚小屋17:3085min710min
(11h50m)

コースタイム合計は710分間(11時間50分)

活動時間合計は12時間33分

こうやってログを付けてみると壮絶なコースを歩いていることがわかる。だって、キツかったもん…本当にキツかった…。

屋久島2泊3日縦走ルート【2日目】体験記

さぁ!それではいよいよ”バリヤバ”な2日目のレビューをしていきます(笑)

2日目は、淀川小屋を出発すると、ひたすら登り!登り!!登り!!!

休息後ということもあり、かっ飛ばし過ぎてすぐにバテる。

何かの登山本で見たんだけど、トレッキングの最初の2〜30分は意識的にゆっっっくり歩くのが、1日長く歩くためのコツなんだとか。
悪いこと言わないから、こういうの、ちゃんと実践しておいた方が身のため。(自戒)

5時出発だったので、薄明るくなり始め、ヘッドライトも使わずに歩ける程度。

しばらく歩くと日が昇り始め、人生で初めての屋久島日の出を浴びる。

山の木々が朝日に照らされてなんとも美しい。
まるで燃えているように見える。

もうしばらく経つと、辺りが黄金色に輝きだす。
なんて美しい島なんだろうか。

雨も降っていないのに、木に群生している苔類が水々しい。
山全体を囲っている湿度のせいだろうけど、この島に身を置いていると常に「生命の力」を力強く感じる。

「生命の力」と行ったばかりだけど、同時にこんな枯木も目にする。

なんだろう、「生と死の共存」か。

この島自体が生命の息吹そのもののように感じる。

これが、屋久島が世界遺産たる所以に違いない。

2日目最初に目指す場所は「花之江河」

屋久島縦走の行程で2日目の最初に目指す場所は「花之江河」

前情報では「水が綺麗」「景色がいい」「ぼーっとできる」と、なんだかその場所の風景を想像できないものばかり。

管理人れむ
管理人れむ
花之江河ってなんだ?河なのか?

って、思っとりました。

 

花之江河までの道のりは意外と長く険しい。(コースタイムで1時間40分くらい)

登りが続きつつも、気づけば雲の上にまで来てしまった自分の足に驚く。

kenji
kenji
雲海!雲海!すげええ!
管理人れむ
管理人れむ
え?あれ雲海?海じゃね?

この目で雲海なんか見たこともない僕は、Kenjiのはしゃぎ様を見てもなお、それが雲海ということを信じられなかった。

途中、屋久島の奇岩トーフ岩が見えた。

このルートでは、その姿を何度も見かけるが、何度目にしても不思議そのもの。
ぜひ近くで触れる距離まで行ってみたかった…。。。

思うに、一枚岩が徐々にストレスを受けて、あるとき『パキパキッ』と亀裂が入ったような作り。それにしても、綺麗に切れ過ぎてて摩訶不思議。

 

途中、展望台があり、ちょっと拝見。

奥岳の山々を一望。

屋久島は海底の花崗岩が隆起してできたというだけあって、巨岩が山の山頂付近にいくつもある。これがまた他では見れない不思議な光景!

 

ついでに周辺に咲いていた「シャクナゲ」やらなんやら。

 

屋久島のルートは、外れないように一本道になっていて逸れることは、まぁ、ない。

道もところどころは↑写真のように舗装されていて人工的な階段になっていることも。
こうしてある程度人工的にルートを作ることで、ルート外への踏み入れを防ぎ、木の根を保護して、土石の流出を防いでいるのだとか。

 

ここからは下りになり、道のりも楽になる。

気づけば「小花之江河」に到着。

小花之江河からもトーフ岩様を拝むことができる。

花之江河がなんなのか?

全く想像ができなかったのだが、ここで合点。

花之江河は屋久島の巨大湿原なのね。

子供のとき以来に見るオタマジャクシの姿。
ここでも生命の息吹を感じる。

ここでも美しい道のりを進み、10分ほど歩くと本丸「花之江河」に到着。

 

ここで小休憩で行動食を摂ることに。

花之江河がむちゃくちゃ平和で、鳥の鳴き声しかしない空間に癒される。

沼のように見える水場も、すごく澄んでいて、マグでそのまますくって飲める。

いやぁ、しかし、こんな湿原見たことない!!

屋久島で見る景色はどれもこれも「生まれて初めて」ばかりで、30代半ばにして感動しっぱなし。ぜひみんなにも見て欲しい景色ばかり。

小休憩を終えて、花之江河を出発!

この時で結構歩いたつもりだったけれど、時間はまだまだ朝7時を過ぎたあたり。
早朝出発だったから、そりゃそうなんだけど、普段こんな早朝から動くことないから、時間の感覚が鈍る。

もうお腹空いた。

花之江河からは黒味岳へ向けて一直線!

花之江河で休憩した後は、標高1,831m屋久島三山黒味岳を目指す!

黒味岳の景色は絶景らしいので楽しみが止まらない!!

花之江河→黒味岳の道は、湿地帯のためか木製の足場がしばらく続く。

黒味岳の登り口までは20分程度で到着!

この辺りから、荒川登山口からの登山者の方々と合流してきて賑やかに。

黒味岳は、登り降り同じ登山口になるので、ザックをここで置いて登山開始!
なんとまぁ!20kg近くあるザックを置くと身軽なことか!!!

これならいつまででも歩けるぜ!

と、思ったのも束の間(笑)

黒味岳山頂への道のりは険しい。

急勾配に加えて、クサリ場あり、狭道の連続やらで消耗。

こんなのザック抱えてなんてとてもムリ!

中腹まで来ると最高の見晴らし!

それにしても、一日目に続き天気が良い!

『ひと月に35日雨が降る』と脅されて来ていたので、当然、雨は覚悟していたのだけど、暑過ぎるくらい強い日差しに打たれ続ける。(個人的には日差し大好きなので気持ちいい)

そのまま山頂を目指す。

↑近くで見ると見頃が終わってる紫紺野牡丹も、

↑遠目で見ると山を色付けしててとても綺麗!

 

山頂までもうちょいもうちょい!

同じ目線でトーフ岩様とご対面。

山頂同士だとこんなに近くに見えるのに、行けないんだなぁ。。。

黒味岳(標高1831m)初登頂!

ドンっっ!!

黒味岳登頂完了!!

体力的にはそこまでキツい山ではないけれど、夕方までに次の山小屋に着かなければならない過密スケジュールのせいか、焦っちゃう山でした。

黒味岳のコースタイムは、登り30分/下り20分。

山頂見物してるとあっという間に2〜30分経つので正味1時間15分くらいが所要時間。

山頂付近にある拳銃のスロットルのような形の巨岩。

これには名前付いてないのね。

↑後ろの方にいる彼女が落ちそうで怖い。。。

でもでも!この時に撮ってもらった写真が、この屋久島トリップで最高の1枚になりました!

↑↑↑コレ!

やば!絶景!w

 

屋久島の山々を望むのであれば、iPhoneのパノラマ撮影が重宝します。

広角レンズでも良いんだけど、GoProでも今一歩!ってくらい入りきらない絶景が屋久島にはある!

肉眼と同じような感じで見せるためには、パノラマかなぁ。。。というのが今のところの結論です。

そうこうしていると、上の写真でもチラッと見えていますが、山の向こう側から雲がどんどん登って来ました。

モタモタしているとアッという間に山々が雲に包まれて、視界がなくなっていきます。

管理人れむ
管理人れむ
こりゃ!天気が変わるかもしれんぞ!!!

慌ててメンバーで記念撮影をして、下山!

この後はいよいよ!

九州最高峰の山、標高1936mの宮之浦岳を目指します!

【体験記】day2-2 屋久島縦走|黒味岳→宮之浦岳→高塚小屋この記事は、2日目(1/2)の続きです。 過去記事はこちらからどうぞ。 https://toko-lab.com/yakus...
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