これは一生に一度は生で見た方が良い!と断言できます!
世界文化遺産登録されている軍艦島ですが、この度2018年の度重なる台風の影響で上陸に使用する高架橋が倒壊し、上陸不可能となっています。
当日まで知らなかった事実ですが、軍艦島の建物自体の老朽化により、危険区域に指定されている箇所が数年前よりも増加しており、特別許可を貰った人のみ建物内部への立ち入り及び取材ができていたのですが、それもいつ廃止になるやもわからない状況とのことでした。
住人が居なくなって40余年…軍艦島を見に行くのなら早い方がいいのは間違いないでしょう。(料金:周遊船¥3,300)
軍艦島到着 初見は東側から
冒頭でお話した通り、一般ツアーでの上陸は叶いませんでしたので、今回は周遊船からの撮影です。Googleマップと合わせて各角度からの写真をどうぞ。
最初に軍艦島の姿が見えると、これまで映像や写真で知っていて、自分の頭の中でイメージしていたものよりもより鮮明に感じます。やっぱり生は迫力が違う!
軍艦島で亡くなった人を火葬していたという「中ノ島」
こちらの島では火葬のみで、埋葬はそれぞれの出生地だったらしい。
有名な中学校跡の建物から回り込み、船は南側へ。
軍艦島 南側からの撮影
ツアー船はまず島の南側に着けて周遊します。周遊船に乗る前に、右舷側か左舷側のどちらにスタンバイすればいいの?と迷ってましたが、どちらも一周づつ回ってくれます。が、じっくりと撮りたいなら最初に回る左舷側がオススメ。
まずは左舷側から周遊がスタート。
筆者はというと、船の中央位置にいた為、どうしてもファインダーに人影が入ってしまう…。「今回は撮影はダメか・・・」と諦めかけていると、前にいらっしゃった老紳士が『写真撮るか?』とお声かけくださり、前のフェンスに移動できた!ありがとうございました!
2018年の度重なる台風により倒壊してしまったドルフィン桟橋!
無残!!!
シーズン中に何度か修復作業がされたようですが、修復するたびにまた倒壊してしまったのだとか。台風シーズンが終わるまでは上陸禁止にしておかないと今年の台風は異常だったので追いつかないですよね。
まず、南側は軍艦島を象徴する「トロッコ橋」と廃ビルという景色から始まります。
EOS Kiss MのEF-M18-150mmで撮影してますが、やっぱり上陸しないとしっかりと臨場感のある写真は残せません…。
いつか、完全立入禁止となる前に取材上陸したいものですが…。
船は徐々に南側から東側へと回り込み、学校跡まで戻ってきます。
軍艦島周遊 東側から撮影
再度、東側に回り込み。
やっぱり学校後は有名な建物だけあって、フォトジェニック。
撮りがいがあります。
朽ちてる感じが独特。というか、個人的にこれほどの廃墟はこれまでに見たことがない。
船は徐々に北側へ周ります。
軍艦島 北西側から撮影
北側は、あまり見たことがない景色でした。
個人的には有名な南側よりも北側の方が建物が多くて好きです。中から見るとまたさらに細かいディテールが確認できて良さそうです!
あぁ…直接潜入してみたい!!!
こちらの3連の建物は有名ですね。
廃墟感が増してきます。
軍艦島が軍艦島という異名を取ったのは、その見た目が軍艦に見えたことからというのは有名ですが、有名な南側からのアングルではなく、こちら側(西側)からのアングルとのこと。
ラストは西側から再度南側へ!
軍艦島は陽の当たり方によっても、大きく表情を変えるんだな、と気づきました。
行く時間帯もそうですが、季節によっても写真の雰囲気は大きく変わるでしょう。
西側から南側へ戻ってくると、こちら側は開けているせいか、施設への塩害の影響がどれほど大きいのかを見て取ることができます。
この日の海は台風一過後とは言え、比較的穏やかだったのですが、それでも軍艦島の防波堤に当たる波は力強いものがありました。
実際に住人がいらっしゃった時代。台風直撃なんかすると、津波のような波が防波堤を超えて押し寄せてきたことでしょう。子供なんかが興味本位で出て、波に攫われた…なんてことがあったかどうかは不明ですが、あっても全く不思議ではありません。
ちょうど西陽が当たり初めて、建物のコントラストが際立ちます。
やっと撮影のコツがわかってきた頃に、周遊は終わりました。
ダメ元ですが、長崎市へ立ち入り許可申請を出してみようと思っています。
はじめての軍艦島へ行ってみた感想
実は、筆者は10年以上前の2000年代初頭に軍艦島の存在を知り、絶対に行ってみたい場所リストに加えていました。
福岡市内住みで、長崎市の軍艦島は割と近そうだと思われるでしょうが、なかなか行かないのが長崎市なのです(笑)
今回、世界から実家の長崎へと戻った後輩に会いに行こうと思い立ったこと、そのタイミングが「長崎くんち」と重なったこと。さらには7年に一度しかないという「コッコデショ」なるものがあるという情報があり、前日に長崎入りが決定しました。
そして、念願だった軍艦島行きは、なんと当日の思いつき!で、チケット取れないだろうなと思いつつもダメ元でキャンセル待ちしたら入れちゃった…という感じ。
https://twitter.com/toko2lab/status/1049168512382525440
軍艦島をリアルに目の当たりにした筆者は、軍艦島熱が再燃!!!
どうしても建物内を撮影したく想いが募ってしまいました…。